アヒとはハワイ語で「マグロ」ポケとは「切り身」という意味で、直訳するとマグロの切り身という意味になります。まさに日本の刺身なのですが、日本料理の「漬け」のイメージがもっとも近い料理で、もともと魚介類の生食文化が根付いていたハワイでの日常食として定着していました。
ハワイは日本からの移民も多く、双方の生食文化が混ざり合って、醤油・レモン汁・オニオン・ニンニク・ごま油・海藻などの調味料や食材で和えた現代のアヒポケが生まれました。
主にハワイ近海で捕れるメバチマグロが使われていて、サイコロ状にカットされた切り身を、お店独自のアレンジで味付けしてゆきます。ビールのつまみによし、ゴハンにのせた丼もよし、ハワイの食卓にはいつもアヒポケがあります。
アヒポケは、テイクアウト専門店から大規模なレストランまで提供していて、チェックできないほどです。お店ごとのこだわりがあるので、その味わいも無数にあると言えます。
そんなハワイのソウルフードアヒポケ!ワイキキエリアを中心に、人気のリーズナブルで美味しい専門店を紹介します。
アラ・ワイ・ゴルフコースの山手側、カパフル通りにあるオノ・シーフードは1995年の創業で、今は子供のキムさんが2代目としてお店を切り盛りしています。
彼女が漬け込む秘伝のソースはまさに神業で、地元ロコ達の味覚を釘付けにしました。
お店は赤色に塗られた可愛い外観で、店内もこぢんまりとしたアットホームな雰囲気でとても入りやすいです。
ポケの専門店で、食材はマグロとタコ、最初はやはり定番の醤油アヒポケ丼($8.50マグロ150g)をオススメします。ゴハンは白米・玄米のいずれかを選びます。
新鮮なマグロ・ククイナッツ・オニオン・海藻を和えてチリペッパーで仕上げられたポケは醤油とゴマ油の豊かな香りが楽しめる、日本では味わえない漬け丼の美味しさです。チリペッパーの辛みが良いアクセントになっていて、納得の一品に仕上がっています。
味付けは醤油・味噌・わさび・ハワイアン・スパイシーの5種類で、店内メニューにも日本語表記がありますので、注文が簡単です。50セントの追加でアヒとタコのコンボにもできます。
丼の注文をすれば、水とジュース・コカコーラは無料ですので、セルフで冷蔵庫から取り出しましょう。
一度食べたらやみつきになるオノ・シーフードのアヒポケ丼!是非お試しください。
・住所 747 Kapahulu Ave., #4 Honolulu
・電話番号 +1 808-732-4806
・営業時間 9:00~18:00(月、水~土曜),10:00~15:00(日曜),火曜日は定休日
・おすすめメニュー
ハワイアンスタイルのマグロのポケ丼 $8.50(海藻・ククイナッツ・チリペッパー・塩の味付けでさわやかな味わい。値段は日替わり)
味噌味のタコのポケ丼 $8.50(ショウガ酢味噌で和えた絶品!日本人御用達の味。値段は日替わり)
朝の9時から午後3時まではチャイタウンのお店で営業していますが、閉店後に移動して、ワイキキのお店で営業を再開するという、変速スタイルのお店です。
ナフア通り沿いのパールホテル・ワイキキの1階に2018年5月に新装オープンしたばかりのワイキキ店は、テイクアウトがメインのお店ですが、店内でも食事ができます。
屋号のとおり、メインはマグロ料理になりますので、アヒポケはもちろん、いち押しメニューです。アヒポケのメニューは6種類で、醤油オニオン・スパイシーマヨ・ハワイアンリム(海藻)・梅シソ・ワサビ醤油・蜂蜜バルサミコソースマカデミアナッツ和え となります。
レギュラーサイズはどれも$8.98ですが、ここでのオススメはハワイアンリムです。新鮮なアヒに海藻・青ネギ・オニオン・塩・チリペッパーで味付けしたシンプルな料理ですが、海藻のシャキシャキ感に合わせてアヒのうまみが口の中で広がる、とてもハワイらしい美味しさでした。
もともと魚屋さんなので、本マグロやウニ・ハマチをはじめ、生食でいただける魚介類のメニューは豊富で、海鮮丼や海鮮ちらしなど、日本人にはなじみのメニューも人気があります。
新鮮な食材と鮮魚を扱う確かな腕を求めるならココ!マグロブラザーズをおすすめします。
・住所 415 Nahua st., Honolulu
・電話番号 +1 808-230-3470
・営業時間 17:30~21:00(月~土曜)
・おすすめメニュー
中トロ丼 $11.75(ロコにも人気の日本の味わい)
刺身の盛り合わせ(小) $20.99(豪華刺身の盛り合わせ、マグロ赤身・カンパチ・タコ・サーモン4種20切れ)
ニコス・ピア38は2004年に、ホノルル湾の38番埠頭のフィッシュマーケット横で開業された、人気のシーフードレストランですが、フィッシュマーケットで購入したポケをレストランで食べられるのが嬉しい仕様になっています。
フィッシュマーケットの売店でしかポケは購入できませんので注意しましょう。アヒポケのオススメは醤油リム($14.95約454g)ですが何人かでシェアしないと量が多すぎます。一人で食べるにはアヒポケ丼($9.95)がオススメです。
ゴハンも白米か玄米を選べますし、市場だけあって、食材の新鮮さが際立つ美味しさで、ロコにも大人気のレストランですので、ワイキキからはちょっと離れてますが、機会があれば是非ともお出かけください。
・住所 1129 N. Nimitz Hwy. Honolulu, HI 96817
・営業時間 06:30~18:00(ポケはレストラン横のフィッシュマーケットでしか購入できないため、魚市場の営業時間を記載),日曜日は10:00~16:00
・電話番号 レストラン +1 808-540-1377・フィッシュマーケット +1 808-983-1263
・おすすめメニュー
フリカケ・パンシアード・アヒ $12.95(和風ふりかけをまぶした新鮮なマグロ赤身のグリルで、レストランのシグネチャーとも言える代表的な料理。新鮮なので焼き加減はミディアムレアがおすすめ、ライスサラダ付)
フィッシュ&チップス $11.25(新鮮な魚介類のフライとフライドポテトはレストランの定番メニュー)
今回紹介するお店は、ワイキキのロイヤルハワイアンセンター内の店舗になりますが、オープンエアーの席もあって、開放的な気分で食事を楽しめます。アラモアナセンター店の他、オアフ島に4店舗とマウイ島に1店舗の5店舗展開をしている、コナ・コーヒーのレストランで、今では、日本にも出店するほどの人気店です。
コーヒーはもちろん、料理の美味しさにも定評があり、ポケ丼やパンケーキなど、食事目的で訪れるお客さんがほとんどです。特に朝食のアサイボウル、ランチのポケ丼は一番の人気メニューです。
オススメはやはり定番の醤油アヒポケ($14.95)です。おしゃれなワンプレートで提供される料理は、オニオン・アボカド・ククイナッツで和えられたポケで、コンビネーションも良く、新鮮なアヒの味わいがじわーり広がる美味しさです。
ゴハンは白米かモチ米入り雑穀米を選べます。このランチメニューは15:00迄のオーダーになりますのでご注意ください。
ワイキキの中心街で、軽すぎず重たすぎず、ゆっくり食事をしたいときにオススメのお店です。
ハワイ滞在中にきっと何度も行きたくなるお店!アイランド・ビンテージ・コーヒー ワイキキ店の紹介でした。
・住所 2301 Kalakaua Avenue #C215 Honolulu HI96815
・電話番号 +1 808-926-5662
・営業時間 06:00-15:00
オアフ島で2店舗営業していますが、今回は、アラワイ運河より山手側のエリア ワイアラエ通りに沿いにあるお店を紹介します。場所はワイキキからちょっと離れてはいるものの、人気店なので、ランチ時にはかなり混み合います。
こじんまりとしたお店ですが、ポキの専門店なので、マグロをはじめ、サーモン・タコ・エビなど30種類ものポキがショーケースに並んでいて、オーナーの心意気が感じられる品揃えになっています。やはりオススメはアヒポケ丼ですが、小ぶりのアヒポケ丼が$4.00から注文できるのが嬉しすぎる仕様なのです。
お腹をすかせて行けば、コンボで注文して4種類のポケの味比べができそうです。1回の訪問で4回分楽しめるのは素晴らしい!フレンチシェフが作っているので、もちろんお味の方も間違いのない美味しさです。
店内で食事ができますし、テイクアウトも可能ですから、予定に合わせた利用がしやすいですね。是非ともお出かけしてしてみてください。
・住所 3109 Waialae Ave. Honolulu, HI 96816
・電話番号 +1 808-735-7653
・営業時間 10:00-19:30(月~土),10:00-17:00(日)
アラワイゴルフコースの山側、ハイウエイのそばにある食品ストアで、ハワイに32店舗あります。ここは24時間営業なので、いつでも食べたいときに買いに行けて、地元ロコ達の食卓をサポートする人気の食品スーパーです。
ポケコーナーに充分なスペースを割いて、ショーケースには味付けされた30種類以上のポケが整然と並んでいます。見た目も壮観ですが、クオリティも高く、ポケの人気ランキングにはいつも上位に評価されるお店です。
ここの1番人気はスパイシー・アヒポケ(1パウンド$11.99)ですから、かなりリーズナブルです。約454gですからポケ丼にすると3人前の量になります。マヨネーズとペッパーパウダーで和えたもので、ゴハンとの相性も抜群です。
リム(海藻)・アヒポケも(1パウンンド$11.99)人気です。ククイナッツも入っているので、ハワイアンなイメージです。そして定番の醤油・アヒポケ(1パウンンド$11.99)ですね。ビールのおつまみに最高です。
その他エビやスモークサーモン、貝類など種類も豊富で、なんでもポケに調理する姿勢は圧巻です。
お目当てのポケ丼は、1種類の丼が$6.99で、2種類の丼が$9.99です。オススメは先ほど紹介したスパイシー・アヒポケと醤油・アヒポケのコンビです。青のりのふりかけの香りとマイルドでスパイシーな味わいは、まさにポケ丼の王道といえるでしょう!
さきほど紹介したポケは、4分の1単位でも購入できますので、ホテルに持ち帰ってお酒のつまみでいただくのもオススメです。
見るだけでも嬉しくなってしまうショーケースを是非とも見学にゆきましょー!
・住所 2939 Harding Ave.Honolulu, HI, 96816
・営業時間 24時間
・電話番号 +1 808-734-6303
日系アメリカ人ハーバート・タムラ氏が1995年に実家のスーパーマーケットから独立して開業した地元の大手リカーショップです。
レストランやカフェが並ぶカイムキエリアにあるお店で、名前のとおり、お酒の専門店ですが、実はポケも販売していて、とても美味しいと評判のポケショップでもあるのです。
ポケコーナーをのぞいてみると、やはりアヒ(マグロ)の種類が圧倒的に多いです。ここでは店内でも食事ができますので便利です。
アヒは時価表示で、日々変更されます。冷凍されてないフレッシュな近海マグロですと、1パウンド$19ドル近くの値段がつきますが、もちろん味は最高!フレッシュマグロは熟成されていない分、フレッシュな香りと粘るような食感があってとても美味しいです。
さて、お目当てのアヒポケ丼ですが、オススメはミックス・アヒポケ丼($10.29)です。甘めの自家製ソースとチリペッパーで和えたアヒとニンニクの効いたスパイシーガーリックソースで和えたアヒのコンビになりますが、味のコントラストがはっきり感じられて、ベストコンボでした。
他にもタラバガニやピピカウラ(塩漬牛肉の干物)のポケなどの食欲をそそるポケ達が勢揃いしてますので、是非とも立ち寄りくださいね!
・住所 3496 Waialae Ave. Honolulu, HI 96816
・電話番号 +1 808-735-7100
・営業時間 ポケコーナー:9:30〜21:00(月~土曜)9:30~20:00(日曜)
ワイキキエリアを中心に、美味しいアヒポケが食べられるお店を紹介してみましたが、とてもオススメのお店全部は紹介しきれません。とくにポケのお店は次々と変化していて、そのトレンドも日々進化しています。
生の魚介類を香辛料や調味料で和えて食べるポケは、今や食材の枠を超えて肉や野菜までもポケにしてしまう時代になってきました。
そんな中で感じることは、ポケはやはり、アヒポケに始まってアヒポケに終わるという印象です。しかもその基本は醤油アヒポケです。ハワイに移住した日本人と現地ロコ達の食文化が見事に融合して、今ではハワイのソウルフードとまで言われるようになりました。
今回はアヒポケをテーマに紹介させていただきましたが、リーズナブルで美味しくて、体に優しいアヒポケですので、ステーキとハンバーガーを食べた翌日は、是非ともアヒポケ食べて体をリセットしましょう。